あらすじ
文化人類学を専攻する大学院生・白石綾乃は、静岡県に伝わる「しっぺい太郎伝説」の調査のため、山深い集落を訪れる。
だが、そこで伝承と酷似した怪事件が現実に発生した。
人を喰らう妖怪「白狒々」と、その眷属たち。
滅亡の危機に瀕する集落。
絶望の中で白石が出会ったのは、一匹の黒ぶちの雑種犬、ポチだった。
不機嫌そうに鼻を鳴らすだけの、貧相なその犬は、やがて人知を超えた力を解き放つ。
しかし、その力には決して踏み込んではならない領域があった。
知ってはいけない。
探してはいけない。
利用しようと考えてはいけない。
現代に蘇る「しっぺい太郎伝説」を描く、伝承ホラー。