あらすじ
【あらすじ】
歓声はいつも光に向けられる。
しかし因果は、見えない糸に引かれていく……。
神託によって役割が決められる世界。
雑用係の青年レオンは、誰からも期待されない存在として日々を過ごしていた。
だが彼の正体は、因果を操る最強の能力者――調律者(アーキテクト)だった。
神託に選ばれた勇者レイの旅へ、金髪の幼馴染セイナと共に同行することになったレオンは、密かに勇者の旅を支えていく。
誰も彼を見ていなかった。
――ただ一人、赤毛の少女リゼリアを除いて。
神託を支えにする人々。
神託に裏切られる人々。
炎魔法は火打石を扱いやすくする。
回復魔法は血を止めるだけ。
それでも人は、生きるために戦う。
大切な人とのすれ違いも乗り越えて。
――人知れず因果に触れ続けた雑用係の青年は、やがて英雄へと至る。
自ら消滅する運命を抱えながら。
【キャラクター】
レオン:雑用係の神託を持つ23歳の青年。因果を操る力を持つ調律者(アーキテクト)という特異な能力者。過去に能力を使って自分やセイナを助けたことで、肉親を失う。トラウマのため、自分の力を使いきれないことが判明する。徐々に調律者として、消えゆく運命を受け入れていくようになる。短剣やスリングを使った戦闘も得意だが、因果の糸を操り、敵の攻撃を流す、崩すことが得意。最終戦では大勢の軍を相手に台風の目のように崩していく大立回りをする。
男や魔物に対しては非常に強いが、女性や子供に対しては徹底的に紳士。恋愛については非常にうぶ。リゼリアに振り回される。
セイナ:治療者の神託を持つ23歳の女性。しかし、聖女にはなれない。幼馴染としてレオンとひかれあっているが、神託を気にして前に出ないレオンにいらだちも感じている。中盤でレオンの決裂を迎える。
リゼリア:観察者の神託を持つ食堂の17歳の看板娘。明るく、グイグイ迫ってくる。でも、押し付けてこない。好意を持つレオンから、子供としか見られないことを不満に思いながら、やがて美しい女性に成長していく。レオンがすべてに絶望しそうになった時、立ち上がり彼を救う。調律者の消えゆく運命を知り、レオンに生きる意味を与えようとする。
レイ:神託の勇者。レオン達と同じくらいの年齢。金髪で、少年漫画の主人のような性格。必殺技を叫ぶ。強いが、あくまでも一国の勇者。人々の団結の象徴であるが、決して救世主ではないことが露呈する。人と人との闘いでは、実力不足が露呈。
ゼルク:炎使い。レオン達より少し年上。火打石で火をつけるのが早い。すでにある火を燃え上がらせる。無から火を生むことはできない。長身で奇妙な男だが、厳しい親からの束縛から逃れるために旅に出ていた。本当の神託は剣聖。たぐいまれな才能と珍しい神託のため、舞い上がった両親を嫌って隠している。
ホワイトレイス:鹿の魔物。魔物は人間に都合の悪いただの動物。とある団体が利益のために魔物認定をしている。認定されると絶滅危惧種してから外れるなどの営為がある。人間の恐怖心が恐ろしい敵に仕立て上げている。
-------------------以下は今回アップロード分には登場しない----------------------
エドガー:隣国ヴァルクレインの若い王。35歳くらい。秩序の王と呼ばれる名君。その神託は国民には知らされず、「統治の器だった」とだけ伝えられる。隣国セルドアとの国境で繰り返される山火事、暴動を鎮圧するため罠と知りながら兵を出す。虐げられていた人々から却って英雄としてあがめられ、止められなくなる。
クララ:隣国ヴァルクレインの第三騎士長。25歳。
黒髪の貴族の娘。本を愛する文学少女だが、騎士の神託を授かり騎士になる。グレイヴを扱う。そこまで強くはないが、兵法の知識などを買われ、貴族出身のために若くして騎士長に選ばれる。目が悪く、目を細めて顔を近づけて本を読む。
強い光を浴びると髪が群青色になる特異体質。本人の意思に反して派手。
妖獣、魔獣:魔物と異なり、突然変異で生まれた凶悪な敵。
英雄:2000年前の調律者。ある屋敷の召使だったが、天変地異から人々を守るために能力を使う。因果を一人で背負い、神となった。
【この作品について】
現在執筆中の小説「因果の調律者(アーキテクト)」発表に先立ち、漫画原作コンテスト向けに一部を抜粋、脚本形式に変えたコンテスト向けバージョンです。コンテスト終了後(受賞した場合はのぞく)、本作品は非公開とし、小説版を順次アップする予定です。