あらすじ
〈ルールに従え。〉
ザリア、ハン、リカ。
資格を持たない三人の少年少女が追いかけている夢は、ただひとつ。
正式なカイタンシャとなり、日本に悪名を轟かせるダンジョンを攻略すること。
だが、最初の違法探索は最悪の結末を迎える。
ダンジョンの〈ルール〉を破った三人は、出口も、救援も、生き残る望みすらない第五百層へと叩き落とされた。
そんな絶望の底に現れたのは、伝説のカイタンシャ――オマリロ・ニュガワ。
ダンジョンから救われた三人。
しかし、罰から逃れられたわけではなかった。
投獄を免れるため、彼らに突きつけられた条件は、あまりにも不可能に近いものだった。
ダンジョンの第一万層を攻略せよ。
ほかに道はない。
少年少女たちは再び、オマリロにすがるしかなかった。
ルールの読み方。
ペナルティを生き延びる術。
ボスとの戦い方。
たった一度のミスが死に直結する世界で、耐え抜く方法。
オマリロは、そのすべてを三人に叩き込んでいく。
だが、深く潜れば潜るほど、ひとつの事実が浮かび上がる。
ダンジョンが試しているのは、子どもたちだけではない。
ルールも、ペナルティも、階層も、ボスも、襲いかかる敵も――すべてが、ひとりの男へと向けられていた。
オマリロ・ニュガワ。
葬ったはずの過去が、再び牙を剥く。
置き去りにした罪が、取り立てに来る。
そして、次の世代を育てながら、最強のダンジョンハンターは、自らの帰還を待ち続けていた闇と向き合うことになる。
オマリロ・ニュガワは、最強のダンジョンハンターである。
そして今、彼は次の世代を育てなければならない。