あらすじ
大学時代、「人に誇れる生き方」を目指す学生・Aは、仲間とともに自分を磨くための「飯男(いいお)サークル」を立ち上げる。
そこへ入会してきたのは、自分に自信を持てず、「Fラン大学だから」と劣等感を抱える後輩・B。
サッカーや読書会、ボランティアを通して少しずつ心を通わせていく二人だったが、ある日、Bの思いがけない告白によって、サークルの理念と現実が静かにぶつかり合う。
理想を語るだけでは人は変われない。
だからこそAは、怒るのではなく、見捨てるのでもなく、一人の後輩と本気で向き合うことを選ぶ。
そして十年後、春の駅前で訪れる、小さな再会。
これは、人を変えようとした物語ではない。
人を信じ続けた、ひとりの青年の青春の記録である。