あらすじ
七夕の夜に大切な短冊を「盗まれた」男が、星空相手に怒り、挫折しかけながらも、持ち前の反骨精神で再び前を向く、切なくもユーモラスなドタバタ不屈ストーリー。
七夕の夜、ポンゾーは、恋も夢も詰め込んだ欲張りな願い事を緑色の短冊に書き、ベランダの笹に固く結びつける。しかし翌朝、目を覚ますと短冊は跡形もなく消え去っていた。
「誰がワイの願いをさらったんや!」と憤るポンゾーは、夜空に向かって犯人探しを始める。目を伏せる彦星、苦笑いする織姫、知らん顔の天の川――。星たちを激しく問い詰めるものの、夜空は静まり返るだけで答えは返ってこない。
願いを失ったせいか、その日は何をやってもツイてない最悪の一日に。落ち込むポンゾーだったが、ベランダの寂しい笹を見て「ここで諦めたら願い泥棒の思うツボや」と反骨精神が爆発。 悔し涙をグッとこらえ、昨日よりさらに力強く書いた「真っ赤な短冊」を頑丈に結び直す。
夜明け前、ひと筋の流れ星が流れる。短冊を盗まれようが、そこに書いた夢や情熱は「自分の胸の中にちゃんと残っている」と気づいたポンゾー。東の空が白む中、昨日よりも少し強くなった決意を胸に、新たな一歩を踏み出す。