あらすじ
勇者パーティで補助魔術師として働くリオ・アークライトは、地味な仕事しかできない「役立たず」と蔑まれ、ある日突然追放されてしまう。
だが、彼が王都を去った瞬間、王国を守っていた防衛結界は、誰にも気づかれぬまま静かに劣化を始めていた。
実はリオの正体は、古代に失われた職業――王国唯一の結界師。
防御だけでなく、味方の強化や魔物の弱体化まで行える伝説級の力を持つ存在だった。
行き倒れた彼を救った辺境伯令嬢エレナだけが、その才能を見抜く。
辺境で初めて感謝され、自分の力の本当の価値を知っていくリオ。
一方、結界を失った王都は魔物の侵攻で崩壊寸前。
ようやくリオの重要性に気づいた王国は、彼に助けを求めるが――
「必要なくなれば捨てて、必要になれば戻れと言う。そんな都合のいい話に、もう従いません」
失ってから価値に気づいても、もう遅い。
これは、誰にも評価されなかった少年が、自らの価値を取り戻し、本当の居場所を掴み取る逆転ファンタジー。