あらすじ
折れない者は、最後に人の上に立つ。
十五歳で授かったスキルは、《硬化》。
身体を硬くするだけの、戦場では役に立たないと笑われる力だった。
騎士になる夢を諦め、故郷で十年。
二十五歳になったレオンは、もう一度だけ夢を追うことを決意する。
待っていたのは、不合格という現実。
才能ある若者たちとの差。
そして、「騎士は盾ではない」という厳しい言葉だった。
それでもレオンは、人を助けることだけはやめなかった。
強いから守るのではない。
守りたいから前へ出る。
その姿を、一人の老騎士だけは見逃さなかった――。
これは、最強の騎士の物語ではない。
誰よりも才能がなく、誰よりも遠回りをした一人の青年が、人に信頼され、人に認められ、王国騎士団長へと任命されるまでの物語。
折れないことは、最強の才能だ。