あらすじ
セルディア歴 二八〇年——。
セルディア王国が秋を迎えていたころ、ティナ・エジンは、都市地主であるスイングラー家の当主に呼ばれ、屋敷に招かれていた。
ティナは、四十五歳の主婦だが、裏社会で通じる異名を持っていた。それが「盤上の王」というものである。
セルディア王国では、「宝石遊び」またの名を「リムーブ」盤上ゲームが流行っており、貴族や都市地主の間で一つの嗜みとして息子や娘に「リブーム」を習わせることが一種のステータスとなっていた。
そのため、スイングラー家の当主は、息子に「盤上の王」からの手ほどきをしてもらおうと思い、ティナに依頼をしたのである。
しかしスイングラー家の息子には少々問題があって――……?
さて、ティナは少年に「リムーブ」を教えることができるのか。
主婦と少年が、心通わす物語。
*「セルディア王国シリーズ」のコレクションに入っています。
*カクヨムでも公開しています。