あらすじ

伯爵家の次男として幸せに暮らしていたリコリスは、妖精に祝福された日から周囲の破滅が相次いだ。 リコリスの髪を引っ張った令息は落馬して足を折った。手を離さなかった令嬢は高熱を出した。そのうちにひそひそと「不幸を呼ぶ」と噂されるようになる。 幼馴染の王子ヴォルクだけは「俺は不幸になっていない」の一言で済ませて、リコリスの隣に居続けた。 リコリスの頬を叩いた父は建物の崩壊に巻き込まれ、母は心労で倒れた。最後まで庇ってくれた兄は、やがて憎悪に変わって弟の首に手をかけるようになった。 家は没落し、国は傾き、処刑台が用意された。 迎えに来たヴォルクは、血のついた剣を下げて「行くぞ」とだけ言った。 燃える祖国を背に走り出した二人の行く先には、また新しい国がある。だが、リコリスがいる限り、その国もいずれ傾く。 壊して、逃げて、それでも隣にいる。傾国の銀花と黒狼王子の焦土紀行。

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カクヨム2026/06/30
  • 現在の作品【第三章完結】傾国銀花と黒狼王子の焦土紀行