あらすじ
高校二年生の引きこもり、灰原悠真は死んだ。
次に目を覚ました時、そこは見知らぬ異世界だった。
知らない天井、知らない身体、聞き取れない言葉。
状況を理解する間もなく、悠真は何者かに殺される。
そして、再び目覚める前。
悠真は奇妙な夢を見る。
幻想的な草原の上に、昼間だというのに星が降っていた。
海と同じ色のドレスをまとい、真珠のような白い肌をした女が、こちらを指して笑っている。
「世界は其方に都合の悪いようにできておる」
いたずらっ子のような表情に、背筋が凍るほど冷たい声を乗せて、女は告げた。
「天寿をまっとうして見せろ」
それは、死ぬたびに“今日死ぬはずだった誰か”の身体へ魂が移る呪いだった。
罪人、奴隷、病人、兵士、王族、魔女。
悠真は他人の人生と死を背負いながら、呪いの正体を探っていく。
これは、生きることを諦めない少年の話。