あらすじ
かつて魔法は詠唱によって【修得】するものであったが、ヴァイザーという魔法使いはこの歴史を塗り替えた。魔法は【修得】するものから【継承】するものへと変化させたのだ。
その偉大なる功績を称え【賢者】の称号を授かってから50年。彼は自らの分身として育てた息子フェアに使命を与えようとしていた。
しかし、フェアの中にある自立心がそれを妨げる。
『この世に生を受けて以来、お父様の持つあらゆる知識と技術とを授けていただいたこと、深く感謝しています――ですが、その才知を以て何を成すかは、私の目で見て定めたいのです』
ヴァイザーはこの願いを聞き入れたがしかし、こう言い残す。
『それはきっと、私の与える使命と同じであろう』
その予言にフェアは胸をざわめかせながらも、自らの使命を見出すための旅に出るのだった。
===
約7万字で完結。