あらすじ
――――此処は八百万の神の分霊が住まう地、大八島国《おおやしまのくに》
――――神々の魂を分けた存在がいきづく、そんな神秘的な世界であった。
此処では、古事記や日本書紀に記された神々のうち
男神が禰宜(神主)に扮し、女神が巫女に扮した世界…………通称【W5世界線:大八島国】
――――言ってしまえば、結界が張り巡らされた日本のもう一つの姿である。
この世界の神々は皆が巫女や禰宜と言った。様々な神職へと姿を変え、息づいているのである。そして、そこに住まう男女の神々はお互いに身内である。
その世界ではヤマタノオロチと呼ばれる悪神は封じられ、九頭龍《くずりゅう》を最高神とし、占術と話し合いにより国が治められていた。また、この世界では言霊と呼ばれる考え方がある。
――――しかし、何者かによって、和銅5世界線の守り神である九頭龍に、洗脳が施され、九頭龍の影響力と元々1つだった世界は二つの世界線へと別れる。果たして、この異常な事態に立ち向かう者《アンドロイド》は現れるのだろうか?
そして、世界を分断した悪しき科学者、その名を猪目・彩︎華《いのめ・さいか》 と言った。彼女は九頭龍を洗脳する直前、こう言った。
「はあ…………ここまで長かったわ。私自身、水嫌いすぎて、特殊な薬を身体に浴びて体を清潔にしているの…………やっと、水への復讐への第一歩を踏み出せた。この特殊な液体を九頭龍の尻尾にかけた。これであとは、九頭龍が支配していた土地を征服するだけね!!アッハハハハ!!私は水の神を操った!!後は支配に向けアンドロイドを錬成するだけ!!全てがあと少しで手に入る!!胸が高鳴るわ!!」
そして、この物語の主人公、広隆寺・美禄《こうりゅうじ・みろく》は生まれてすぐ彩︎華からスパイとしての使命を与えられるが、しかし、生みの親である彩︎華からの虐待により、意識を一時的に途絶えさせてしまう。しかし、悲劇的な過去を持つ機械少女《アンドロイド》が、W5世界や、後に出てくるY4世界線などの分断された世界に住まう神々との交流を経て別れた世界救う英雄になろうとは、この時の美禄、そして、生みの親であり、美禄の敵《かたき》、彩︎華でさえ予想していなかったであろう。