あらすじ
十七歳を迎えたA騎士団長・朝比奈まふゆの体には不気味なシャガの花の痣が浮かび、なぜか記憶と味覚が完全に消え失せていた。世界で最も恐れられる魔女『ザムザ』――。その呪いは、大人に近づく人間の「最もあたたかい救いの記憶」を喰らい尽くし、最後には心を殺す残虐な存在だと噂されていた。まふゆを救うため動き出す一歌たち「A騎士団」。そして、それに対抗するように「魔女ザムザを討伐し、世界に笑顔を取り戻す!」と息巻く、司やえむ、寧々たちの騎士団。しかし、彼らが大騒ぎして追っているのは、なぜか魔女だと勘違いされた無実の少女・咲希だった。誰も知らない真実――。本物の魔女ザムザの正体は、なんと魔女討伐の最前線に立つ【B騎士団の団長】宵崎奏、その人だった。奏はまふゆの「現実の絶望」を自らの体に吸い上げて肩代わりしている、孤独な救済者。自らの正体を隠し、騎士団を率いながら、世界からの「勘違い」の中でまふゆのために魔法を紡ぎ続ける。すれ違う正義と、消えゆく記憶のタイムリミット。25時の闇を切り裂く、少女たちの切なくも壮大な戦いが今、幕を開ける。