あらすじ
灰の大災厄から二百年。
大地の多くが砂に覆われた世界で、人々は城壁都市を築き、種族の違いを越えて生き延びていた。
幼い日に故郷を焼かれたループスの青年・ヴェスパーは、熱を操り蜃気楼を生み出す剣士として、傭兵の仕事を請け負いながら灰都アッシュベルクを目指していた。
相棒の戦士レイラと共に輸送隊を護衛する道中、彼らは谷で盗賊団の襲撃を受ける。
だが、その襲撃の裏には、ヴェスパーの過去に関わる黒い翼の紋章が見え隠れしていた。
失われた故郷。
消えた師匠ガルム。
世界を侵す謎の結晶化現象。
そして、灰の大災厄に隠された真実。
これは、蜃気楼の牙を持つ青年が仲間と共に、灰に覆われた世界で生きる意味を探す物語。