あらすじ
第一王子セリウス・ノクティスは、十七歳の誕生日に自らの余命を知った。
彼は『世界の楔』――千年前から続く呪いをその身に封じ、十八歳の誕生日に命を落とす運命を背負った存在だった。
残された時間は、あと一年。
静かに生きて、静かに死ぬ。
そう覚悟していたセリウスの前に現れたのは、伯爵令嬢ミリア・フォルテス。
「絶対に治ります!」
そう笑う彼女は、誰が見ても分かるほど嘘が下手だった。
本当は治らないと知っている。
本当は怖くて仕方がない。
それでも彼女は、最後まで諦めなかった。
余命一年の王子と、世界で一番嘘が下手な令嬢。
これは、一つの嘘が、一人の王子を救うまでの物語。
――そして、最後に奇跡が訪れる、ハッピーエンドの物語。