あらすじ
【百年に一人の名探偵の才能】を持って現世に生まれ変わった男、岩田めぐる。
しかし、彼が配属されたのは「事件が一度も起きたことがない平和すぎる島」だった。
結局、ただののんびりしたお巡りさんとして、ヤギの脱走とサドル泥棒だけを追いかけて八十歳で大往生。
才能を1ミリも使わずに天国へ戻ってきためぐるに、天国の最高権力者・絶対神は激怒する。
「徳の高い綺麗な魂ほど平和な島に送られるルールのせいで、尖った才能が腐って戻ってくる! まさに天国の矛盾(パラドックス)じゃ! 宝の持ち腐れにも程がある!」
今、天国は人間界の文明(ゲーム・SNS・AI)の進化が早すぎて、致命的な『神様不足』によるシステムバグが大発生中だった。
タダで転生したいめぐるは、クビ寸前のポンコツ天使エルを相方に押し付けられ、天国のシステムバグを直すための【神様の人探し】をムチャ振りされることに。
最初の任務は『戦争・犯罪ゲームの神様』の選別。
「ルール通りにプロゲーマーを神にしろ」と慌てる天使たちに対し、八十年間眠っていためぐるの『名探偵の脳』が、冷徹なロジックを弾き出す。
「新しすぎる概念のせいで、現世のプロゲーマーはまだ若くて誰も死んでない(天国にいない)。それに、勝つプロじゃ現世の暴走を止められない。必要なのはゲームのプロじゃなく、現実の法律と正義のプロ(弁護士)の隠れゲーマーだ」
スマホの普及、課金ガチャの誕生、AIの著作権、Vtuberのガワと中身の不一致――。
世界の多様性に追いつかない天国の古いルール(バグ)を、眠れる天才探偵の圧倒的な観察眼が暴いていく!
「——分かりました。どうやら私の頭は、この謎を解きたがっているようだ。さあ、天国で名探偵始めました」
元お巡りさん(中身はシャーロック・ホームズ級の天才探偵)×ポンコツ天使が織りなす、新感覚の天国お仕事ミステリー、ここに開幕!