あらすじ
王都の神殿で、貴族の三男エリオ・セレンディアが授かったスキルは《診断》。
剣でも魔法でも錬金でもない。
人の体調が少し分かるだけの外れスキル。
そう笑われたエリオは、半ば追放されるように、オルフェリア王国の辺境領レストフェルへ送られる。
しかし、《診断》が見抜くのは病気だけではなかった。
魔力の詰まり。
薬草の異常。
土地の病。
帳簿の歪み。
そして、無能と呼ばれた者たちの本当の才能。
エリオは辺境で出会う。
調合ミスばかりと追放された薬師。
臆病者と呼ばれた騎士。
数字しか見ないと嫌われた官吏。
貴族向きではないと捨てられた料理人。
世間が捨てた者たちは、本当に無能だったのか。
それとも、ただ居場所と使い方を間違えられていただけなのか。
これは、外れスキル《診断》を授かった転生貴族が、病んだ領地と捨てられた人材を見抜き、治し、育て、辺境から王国の病巣に触れていく物語。