あらすじ
人を信じないひねくれ者の王子・カインが出会ったのは、病弱でありながら誰よりも優しい侯爵令嬢・アリアだった。
十歳の頃、王城の夜会で出会った二人。
命を削る癒しの魔法で他人を救い、自分は誰もいない場所で苦しそうに笑うアリアの姿を目にした時、カインの世界は変わり始める。
「俺が、お前を救う」
病に侵され、明日をも知れない命。 それでも誰かの幸せを願い続けるアリア。
そんな彼女を愛したカインは、婚約者となった後も、あらゆる手を尽くして彼女の病を治そうと奔走する。
しかし、願いとは裏腹に、アリアの病は少しずつ彼女の命を奪っていった。
そして十八歳。
愛する人の命の灯火が消えようとする時、カインは禁断の地――魔の森に存在すると言われる伝説の秘薬、《世界樹の葉》を求め、一人旅立つ。
これは、 たった一人の婚約者を救うため、すべてを捧げた王子と、最期まで誰かを愛し続けた病弱令嬢の、涙と奇跡の恋物語。