あらすじ
高校二年生の榎本汐里は自己肯定感が低く、学校でも家でも居場所がない。
すべては自殺した父親のせい。
そう思うことで自分をなぐさめていた。
友人ともうまくいかない上、母親の再婚話も出てどうにでもなれと自暴自棄になっていた夜の街で、クラスメイトの加瀬郁人に出会う。
明るく誰からも好かれている加瀬。
自分と正反対の彼のことが苦手だったが、加瀬と関わるうちに汐里は次第に自分を取り戻していく。
しかし、そんな加瀬には誰にも言えない『過去』があった。
「俺が殺人犯だったらどうする?」
父の死に、加瀬が関わっているかもしれないという疑惑が芽生え始め──
父の死の真相が、十年の時を経て明らかになる。