あらすじ
コメダで聞こえてきた。
「彼女ほし〜」 「合コンしてぇ〜」
――青春である。
だがその中で、一人だけ。
「ワカサギ釣り行こうよ」
と言い続ける男がいた。
なんなんだお前は。
なぜ氷に穴を開けようとしている。
なぜシロノワールにワカサギを乗せようとしている。
なぜ静かな幸福を知っている。
これは、 うるさすぎる世界の片隅で、 “静かなものを好きでいられる人間”に救われた話。
……だと思ったら途中から 鼻の穴にルアー入った店員が暴れ始めます。
哲学、感動、崩壊、ワカサギ、ゴルバチョフ。
全部入り。
冬の氷穴みたいに静かで、 ドンキの駐車場みたいにうるさい物語です。