あらすじ
大雨の日、現代日本で橋の点検に関わっていたレン・アサギは、気づけば異世界の川辺に流れ着いていた。目の前にあったのは、村と森道をつなぐ古びた木橋。傷んだ橋板を放っておけなかったレンは、不思議な感覚で水の流れや木の傷みを読み取り、応急修理を始める。
そんな彼を見つけたのは、川辺の暮らしに詳しい水耳族の少女セリナ。さらに橋の下には、丸くて水色の小さな水辺獣ポルカが隠れていて――。
雨漏りする橋守小屋を掃除し、橋板を直し、落とし物箱や休憩ベンチを作り、薬草茶の湯気が立つ憩いの場所へ。レンの手仕事とセリナの生活知識、ポルカの小さな見守りが、少しずつ川辺の毎日を変えていく。
これは、世界を救うためではなく、誰かが安心して橋を渡れるように。異世界の小さな川辺で、居場所を育てていく橋守スローライフ。