あらすじ
厳しい受験戦争を乗り越え、名門私立女子高に合格した15歳の少女、天倉千代子(あまくらちよこ)は、入学式の直後、気力がなくなり、全身の力が抜ける原因不明の難病「突発性無気力症候群」に罹患し、療養生活を余儀なくされる。キラキラした高校生活を送っているであろう同級生を横目に、ベッドの上で寝たり起きたりを繰り返す日々。いつ治るかも分からない病気に、未来への希望は日に日に色あせていき、毎晩のように泣いて過ごしていた。唯一の楽しみは、中学生時代の親しい同級生であるナツキ(鷹本菜月 たかもとなつき)とノゾミ(乙橋希海 おとはしのぞみ)がお見舞いにくるとき。しかし次第に、それぞれ別の高校に進学した二人の話を聞いて嫉妬に駆られる自分を嫌悪するようになる。とうとう二人に会うのが辛くなり、面会謝絶として自分から壁をつくってしまう。このころから、何も悪くない自分にこんな運命を課す「神」に恨みをいだくようになった。あるとき、インターネットの動画サイトのオススメ欄に偶然出てきたオカルト系動画で「悪魔の呼び方」を見つける。「神を倒せる悪魔を召喚して、自分の青春を返してもらう。」本気でそう決意した千代子は、すっかり弱った手で鉛筆をもち、学校のプリントの裏紙に魔方陣を描き、指定された呪文を唱えた。ダメもとのつもりだったが、思いの強さが空間に裂け目を生じさせ、彼女の目の前に悪魔「エマ」が現れた。