あらすじ

大梁国では、女は科挙を受けられない。 官吏にもなれない。 けれど柳青蘭は、死んだ兄・柳青嵐の名を借り、男として御史台に立っていた。 父は無実の罪で処刑され、兄も都へ向かう途中で命を落とした。 その死の裏には、記録を改竄し、罪なき者を罪人に変える朝廷の腐敗がある。 青蘭は胸を布で潰し、声を低く作り、兄の官符を懐に隠して、今日も帳簿に朱筆を入れる。 そんな彼女が追うことになったのは、貧しい村に届くはずだった救済米の横流し事件。 証拠は揃っていた。 偽造された印。 消えた米。 帳簿の矛盾。 そして、勇気を出して証言した老人。 だが、老人は井戸に落ちて死んだことにされ、青蘭の調書は火に投げ込まれる。 「裁けぬなら、殺せばよい」 絶望する青蘭の前に現れたのは、黒衣の美しい毒神・烏露だった。 悪人を毒で殺せば、民は救われる。 けれど、死体は証言しない。 毒は悪を殺せても、奪われた真実までは取り戻せない。 記録を改竄し、死者に罪を着せ、現実そのものを書き換える黒幕。 そして、その背後に座す腐敗した皇帝。 青蘭は毒神の誘惑を拒み、帳簿と証言と声なき者たちの記録で、腐りきった朝廷を法廷へ引きずり出す。 女の声が証拠にならない国で。 死んだ兄の名を借りた女官吏が、朱筆一本で皇帝まで裁く、中華風宮廷ざまぁファンタジー。

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小説を読もう2026/06/29
  • 現在の作品「女は官吏になれない」と笑われたので、死んだ兄の名で朝廷に潜り込みます 〜毒神様、殺すのは最後までお断り。帳簿と証言で腐った皇帝まで裁きます〜