あらすじ
「月華草を探しに行こう!」
そう言われて始まった、
ごく普通の冒険のはずだった。
依頼を受けて、
仲間と一緒に旅をして、
ちょっと不思議な花を見つけて――
あれ?
気づいたら、
・僕は一年眠っていて
・記憶が少し抜け落ちていて
・二人の女の子が、やたらと僕に優しい
……いや、優しすぎない?
でも大丈夫。
僕はただの一般冒険者だし、
特別な力もないし、
誰かのために命を懸けた覚えもない。
たぶん。
本当に、たぶん。
これは、
「普通の冒険譚」だと思い込んでいる僕と、
そうは見えない世界の物語。
涙あり?
笑いあり?
恋愛……たぶん違う。
これは、
失われた香りと、忘れられなかった感情が残した、
ちょっと不器用で、少し残酷な冒険譚。
――たぶん、僕だけが気づいていない。