あらすじ
梅雨入りしたばかりの東京下町。
タクシードライバーの玲子は、雨上がりの清澄白河で金色に瞳を輝かせる黒毛の子猫を拾う。
里親を探すため訪れたのは、新宿三丁目の路地裏にある友人・陽葵(ひまり)が営むBAR「KANTAI」。
そして、そのカウンターの隅でビールグラスを片手に男がひとり。
そこに居たのは、人気上昇中の新人漫才コンビ「らっずカルチョ」の新道健一だった。
新道にとって、陽葵は売れない極貧時代に食事を提供してくれた、眩しすぎる恩人。
いつしかその大恩は、ひとりの男として特別な感情へと変わる。
玲子から、陽葵との掛け合いが「夫婦漫才みたい」と言われ「そうなれたら」と想いを募らせる新道。
一歩を踏み出せない関西芸人と、情が深いけれど素直になれないツンデレ店主。
玲子の走るタクシーのバックミラーという特等席から見守る、オトナのビター&スウィートな恋愛エトセトラ。