あらすじ
――異能。
それは「魔法とは異なる力を行使できる能力」の総称だ。
存在が確認されたのは、今から30年ほど前になる。
異能持ちは、1万に1人と言われる魔法士よりも、遥かに希少だった。
そして異能には、いくつあるのかわからないほどの種類があった。
同じ異能持ちと出会える機会など、ごく稀だ。
故に現在においても、異能は――その力の使い道も、その力の伸ばし方さえも、わからないことがほとんどだった。
12才の少年アロンも、そんな異能持ちの1人になる。
その異能の名は『空間連結』。
2地点にある空間を、1つの『門』で繋ぎ合わせる力だ。
だがそれは、扱いが難しい異能だった。
簡単に死にかねないほどのデメリットも抱えていた。
だから目覚めてから6年経っても、それは何の役にも立たない力のままだった。
――これは、そんな少年が『セルドランの空間士』と呼ばれるまでの物語。
――多くの出会いと別れが、そこにはあった。