あらすじ
■イスタンブールのガラタ地区で、キリスト教圏の外交官や商人たちから「バロネッサ(女男爵)どの」と呼ばれる女性。オスマン様式とロンバルディア(北イタリア)の様式が奇妙に混交した広壮な邸宅は、あたかも離宮を思わせるような規模のものだった。
■彼女はロンバルディアの名門の土豪男爵の娘にして、生まれた時に羊膜(の嚢)とともに生まれてきた(ベールを被って生まれた)者、すなわち、ベナンダンティであった。家族にとっても、領民にとっても、悪霊や疫病から領地を守る存在だと信じられていた。生きているタリスマン(お守り)どころではなく、守護天使として遇されていたのである。
■しかし、1499年のアキンジュによるロンバルディア大劫掠に遭い、彼女の生家も領土も灰燼に帰した。132の村が焼かれ、数千人が連れ去られた。彼女もそのうちの一人となった。奇しくも彼女が「呼ばれる」はずであった20歳のことであった。
■後宮に入った彼女は美貌を冴えない化粧で隠し、才覚で成り上がっていく。当代一流の礼儀作法のみならず算術、語学歴史の知識を武器に、ハレム(後宮)における女官の最高幹部である「大ウスタ(ハズネダル・ウスタ / 首席財務官・大女官長)」の金庫番にまで出世したのである。しかし1520年のスレイマン大帝の即位に際して、宮廷内の官僚組織(宦官や女官)の大規模な若返り・刷新が行われた。41歳だった彼女は既に次の大ウスタに決定していたのだが、後宮から「解放」されたのであった。
って、ここまで書いて疲れたんで、おしまいねw
ここまで読んでもらって悪いけど、この女男爵、脇役ですw