あらすじ
あらすじ
汐見川 澪(しおみがわ みお)。
三百年以上を生きる不老の存在でありながら、今世では神社の娘として、ごく普通の高校生活を送ることだけを願っていた。
……ところが、叔父が切り盛りする神社は経営難で、このままでは廃業寸前。
家業を救うため、澪は自らの氷の力を使い、境内でかき氷を売ることにした。
一日限定三十杯、一杯五百円。
伝説級のおいしさと、食べた瞬間に心身がすっきりする効果で大人気となる。
しかし、そのあまりの効能に、行政からは「違法な成分を混ぜているのでは」と疑われてしまう。
――いや、使っているのは神級の海霊気なんだけど?
普通の人間が元気になるのは当然でしょう?
その頃、世界では霊気復活が始まり、深海には異界への門が出現。
覚醒者が次々と現れ、世界は混乱へと飲み込まれていく。
そして、世界中が行方を追うSSS級の謎の覚醒者――
コードネーム『海月(くらげ)』。
その正体は、教室で隣の席の女子に手を握られながら、
「ねぇ澪! 昨日も『海月』様が活躍したんだって! 本当にかっこいいよね!」
と言われ、
「うん、すごいよね。」
と笑顔で返している、ごく普通の女子高生だった。
(……その"海月"、今あなたの隣に座ってるんだけど。)
やがて異界の執政官がこの世界へ侵攻し、滅びた古き神々の真実が明らかになっていく。
澪は選ばなければならない。
普通の高校生として穏やかな日常を守るのか。
それとも三叉槍を手に取り、三百年間守り続けてきた海の神として戦うのか。
私はただ、静かに暮らしたいだけ。
――でも、もし誰かが私の日常を壊そうというのなら。
その時は、神の怒りを教えてあげる。