あらすじ

王城の書庫を管理する文官ハインリヒには、ひとつ気になることがある。 雨の日だけ、書庫に現れる女がいる。 身なりからして貴族。禁書の棚には近づかず、寄贈書の一角で同じ本を手に取っては、読むでもなく頁を繰っている。 最初は不審に思った。次に気になった。やがて、気にかけるようになった。 彼女が読んでいるのは禁書でも機密文書でもない。ある貴婦人が王城に寄贈した、ありふれた植物図鑑だった。

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小説を読もう2026/06/29
  • 現在の作品雨の日の文官