あらすじ

オルブライト侯爵令嬢アリシアは、「氷の令嬢」「必要悪」と恐れられる悪役令嬢。傾いた家を守るため、情けは弱さと信じ、浮かぶ慈悲をすべて握り潰してきた。 ところが、どうしたわけか。見捨てたはずの者は救われ、切り捨てたはずの娘は才を見いだされ、社交界では「あの方は冷酷に見えて、実は誰より深いお考えが…!」と、身に覚えのない名声ばかりが積み上がっていく。——違う。そんな深謀、どこにもないのに。 やがて爪の根もとに、見覚えのない古い文字が一画ずつ灯りはじめる。気づけば屋敷には、八人の男。庭師、料理人、守衛、会計士。素性の知れぬ彼らは、彼女の傍でだけ、壊す力を守る力へと変えていく。 そして北の闇から、声なき群れが近づいてくる——。 冷酷なまま、けれどもう独りではない。誰にも見つけてもらえなかった令嬢が、「おかえりなさいませ」と迎えられるまでの物語。

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カクヨム
カクヨム2026/06/29
  • 現在の作品光る爪の令嬢