あらすじ
辺境の村サルヴァンでは、沼へ向かった者が次々と姿を消えていた。夜になると青白い鬼火が現れ、それに誘われた者は二度と帰らないという。
調査のため派遣された司祭オリバー・クラークを待っていたのは、教会への不信と冷たい視線だった。そして村人たちが口をそろえて頼れと言うのは、予知夢を見るという薬草師リアノン・エヴァンス。教会が異端とみなす力を持つ彼女は、司祭であるオリバーにも鋭い敵意を向ける。
互いに相容れない立場の二人。しかし、沼の怪異を追う中で、鬼火は人の悲しみにつけこみ、心を惑わせる存在であることが明らかになっていく。さらに調査を進めた二人は、教会の古い記録に封じられた四百年前の悲劇と、村がひた隠しにしてきた罪にたどり着く。
信仰を貫こうとする司祭と、異端の血を引く薬草師。反発しながらも互いを理解し始めた二人は、村に呪いを残した真実と対峙することになる――