あらすじ
西暦2050年。地下200mの極低温ラボで重力波望遠鏡「KAGRA」を操る橘結弦は、検出されたノイズの中に古代の日食計算コード(宣明暦)を見出す。
9世紀の平安京で、自作の真鍮計算機「数霊の式盤」の狂いに困惑していた暦生・賀茂暦が放った高次元重力波だった。
五次元の余剰次元(バルク)を介して、時間と空間を超えた数理の往復簡を始める二人。
しかし、七月七日の七夕の夜、平安京の直上で歴史を消滅させるほどの巨大な重力崩壊が迫っていることが判明する
。現代のレーザー干渉と平安の風鈴による大気の共鳴が重なり合う時、二人の住む世界が一瞬だけ重なり合う。
科学と祈りが時空を貫く、七夕の奇跡。