あらすじ

十五歳の少女、リゼ・グレイスは、戦場で“灰銀の戦乙女”と呼ばれた元傭兵だった。 幼い頃から剣を握り、命令と危険判断だけで生きてきた彼女に与えられた新たな任務は、王立学園で一人の少年を護衛すること。 護衛対象の名は、アルト・レインフォード。 左手首に銀環の痕を持つ、王宮に追われる謎多き少年だった。 制服、授業、昼食、友達、学園祭。 リゼにとって未知のものばかりの学園生活の中で、彼女は少しずつ知っていく。 守ることは、命令に従うことだけではない。 そばにいることも、相手の意思を聞くことも、剣を抜かないことも、守ることなのだと。 だが、アルトの銀環に秘められた白鐘の謎、敗戦国の姫エリアナの来訪、そして王宮が隠してきた戦後接収資料の存在が、リゼの過去を揺さぶり始める。 英雄譚として語られた“灰銀の戦乙女”の戦功。 その裏には、消された地名、奪われた手帳、白布を抱えた名もなき子ども、そして鳴らされなかった鐘の記憶が眠っていた。 これは、戦場で英雄と呼ばれた少女が、王宮の剣ではなく、ひとりの生徒として、自分の意思で未来を選び直す物語。

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エブリスタ
エブリスタ2026/06/23
  • 現在の作品灰銀の戦乙女は、制服を知らない