あらすじ

王都で婚約破棄され、社交界の笑い者になった元侯爵令息レオン。

冷血、無能、婚約者を泣かせた男。
そう呼ばれて家からも切り捨てられた彼を、辺境伯令嬢アメリアは雪道で見つける。

彼が胸に抱えて守っていたのは、フォルクハルト辺境領の古い備蓄台帳だった。

アメリアは彼を「可哀想だから」助けたのではない。
帳簿を守って倒れていた彼に、辺境を冬越しさせるための力を見たのだ。

レオンは愛を語るのが下手なだけで、帳簿を読み、備蓄を数え、人を飢えさせない仕事ができる男だった。

さらにアメリアは、王都で「役立たず」と捨てられた人々を辺境で再任用していく。

声が小さい記録係。
魔力が弱い魔導具職人。
足を負傷した元騎士。

王都では欠点とされたものが、辺境では命を救う力になる。

やがて大吹雪が三つの村を孤立させ、さらに王都の使者が備蓄と暖房具を奪いに来る。

だが王都はまだ知らない。

自分たちが価値を見なかった人たちこそが、この辺境の冬を暖かくするのだと。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
アルファポリス
アルファポリス2026/06/28
  • 現在の作品婚約破棄で笑い者にされた元侯爵令息を拾ったら、帳簿の天才でした 〜王都が捨てた「役立たず」たちだけで、辺境を冬越しさせます〜