あらすじ
現代の歌壇や政財界のトップにいる老人たちには、絶対に逆らってはならない「伝説の禁忌」があった。それは奈良時代、完璧を意味する最高の名誉『十五夜』の姓を賜りながらも、「おこがましい」と一蹴して歴史の闇に消えた天才歌人・月読(つくよみ)の血脈。
それから千年の時が流れた現代。鎌倉に住む普通の高校生・十六夜朔弦(いざよいさくと)は、己のルーツも短歌の基礎も何も知らないまま、SNSの炎上騒動への素朴な疑問を三十一文字にしてネットに投稿した。
「スマホ見て 誰かを叩く 指先は 闇に溺れて 月も見えぬか」
ただの初心者の落書きのはずだった。しかし、そのアカウント名を見た宮内庁の重鎮たちは、夜中に招集をかけ、ガタガタと恐怖に震え始める――。
(※主人公はただの初心者です。趣味感覚で現代の世相をバサバサ斬っていきます)