あらすじ
「帝国の興廃、この一戦にあり!各員一層奮励努力せよ!」
まだアルトリア帝国軍から支給されて新しい、海軍の特徴的な白い制服を着た幼女は、旗艦指揮室から魔力通信で全艦に向けてこういった。
…海上自衛隊で護衛艦勤務や統合作戦に携わってきた海上自衛隊員・神崎 海斗は、東シナ海での任務中の事故で命を落とし、剣と魔法が存在する異世界へ転生する。
しかし転生先は、銀髪碧眼の幼女。
しかも、このアルトリア帝国は島国のはずなのに、本当の意味での「海軍」が存在しなかった。
人々は海を恐れ、船はただの交易のための移動手段。海賊にも対処できない。
魔法使いは強大な力を持つ一方で、補給・兵站・艦隊運用・制海権という概念は誰一人知らない。
そんな世界で、主人公はアルトリア王国初となる「第一期魔導海軍士官学校」の募集を港町の掲示板で目にする。
――これだ。
ここから世界は変えられる。
魔法の才能は最低ランク。
剣術も平凡。
それでも彼女には、前世で培った海軍知識と組織運営の経験があった。
港を造る。
魔導艦隊を育てる。
魔導海兵隊を創設する。
航空魔力母艦を完成させる。
飛行魔獣を艦載機として運用し、巨大シーサーペントを潜水艦として戦場へ送り込み、魔法世界に近代海軍という革命を起こしていく。
…これは海に囲まれ、四方八方を敵に囲まれた人口300万にも満たない弱小島国が、1人の少女の海上運用により世界のそのすべてを支配する物語。
その国は後にこう呼ばれることになる。
――『陽の沈まぬ帝国』と