あらすじ
(……まあ、替えがきかないなんてこと、ないだろ)
大体なんでもできるせいで、誰かの代わりをすることが多かったクーレイは特定の場所や人に依存することがない生活を送っていた。難関大学を卒業してなお、アルバイト渡り歩きのフリーターである。
さすがにどうかとちょっとは思っているが、人と深く関わらなくて済むのが楽なのでそのままにしている。
そんなある日、大体なんでも代行してくれる公的機関にスカウトされたクーレイ。時には危険な任務もあるその仕事に、居合わせたお嬢様学校の生徒・メイリーまで興味を示していた。
「私、ちょうどアルバイトを始めようと思っていたの。一緒に試してみませんか?」
これは適当なところで止めなければいけない。そう考えたクーレイは、迷い猫捜しの体験任務中に別のバイト先を探すよう促すが、なぜかメイリーに懐かれていた。
(俺じゃなくてもいいだろ)
そうは思うものの、自分から遠ざけようにも、彼女は一筋縄ではいかなくて――。
* * *
コメディ寄りヒューマンドラマ。ちょっとだけアクション有り。
子どもの頃の自創作をリメイクしたら、歳下女性に翻弄される優秀な男という構図になりました。
【主な登場人物】
■クーレイ
大体なんでも器用にこなせる天才。ただし子どもの相手は苦手だし見せ物になるのも嫌い。人と深く関わるのは面倒。
デカい。顔が良い。目つきはちょっと悪い。
街を歩いているだけで、芸能事務所からのスカウトと警察からの職務質問を受けたことがある。
■メイリー
上品でたおやかな女性。お嬢様学校出身。
ただし妙に思いきりがよくてクーレイの頭を悩ませている。
学生の時点ですでに発育が良い。同級生に男子がいたら半数くらいから片想いされていそうな感じ。
クーレイのことを気に入ったようで、反応と対応に困らせている。