あらすじ

敗戦寸前のフランス共和国。 東部戦線の修道院で負傷兵を助けていた少女、ジャンヌ・ルクレール。 ジャンヌには、人の名前に浮かぶ「黒い戦死予定」が見える。 その黒い文字は、今まで一度も外れたことがない。 ある日、ジャンヌの前に、空から白い翼の少女が墜ちてくる。 フランス軍の看板部隊、白百合飛行隊の若き飛行兵リゼット・ベルナール。 負傷しても笑い、泣いている子供にパンを分けるリゼット。 ジャンヌは、彼女を助けたいと思う。 だが次の反攻作戦で、ジャンヌは見てしまう。 ――白百合飛行隊、帰還予定一名。 ――リゼット・ベルナール、戦死予定。 もう二度と、誰かを死地へ進ませる旗は掲げない。 それでも、黒く染まった名前を見捨てることはできなかった。 ジャンヌは聖女飛行装《ラ・ピュセル》をまとい、パリ前面の空へ上がる。 飛行技術は未熟。 けれど、死ぬ航路だけは誰よりも見える。 彼女が読むのは、ただの未来ではない。 敵機、対空砲、雲、観測気球、味方の迷い――それらがつながって生まれる、黒い死線。 黒い戦死予定を作る原因を見抜き、撃ち抜き、白い帰還予定へ塗り替えるために。 これは、二度目のジャンヌ・ダルクが、死ぬはずだった少女たちを生きて帰す航空救済ファンタジー。

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カクヨム
カクヨム2026/06/28
  • 現在の作品二度目のジャンヌ・ダルクは、白百合飛行隊を生きて帰す~黒い戦死予定が見える、聖女撃墜王の航空救済戦記~