あらすじ
五条会直系、一ノ瀬組の若頭――一ノ瀬雪音。
白い長髪と紅い瞳を持つ美しい少年は、裏社会で「一ノ瀬の白夜叉」と呼ばれ恐れられていた。
しかし雪音には、幼い頃から抱え続ける一つの感情があった。
五条会若頭――五条真昼への劣等感。
父・一ノ瀬雪影から「真昼を超えろ」と育てられた雪音は、自分を顧みることなく強さだけを追い求めてきた。
そんな中、雪影の命令で雪音は天女学院へ入学する。
そこはかつて真昼が通っていた場所。
母方の旧姓「千夜」を名乗り、女装して学院生活を送る雪音。
そこで出会ったのは、困っている雪音を助けた少女――西ノ宮輝夜。
家事も勉強も苦手な少し抜けた彼女は、雪音を「白夜叉」でも「一ノ瀬の若頭」でもなく、一人の人間として接していく。
学院では、かつての伝説の生徒「月夜真昼」の再来と呼ばれる雪音。
だが雪音の心にあるのは憧れではない。
「いつか必ず、あなたを超える」
そんな決意だった。
一方、雪影は五条会を超え、一ノ瀬が頂点へ立つために動き始める。
そして学院祭の日。
雪音の前に現れる、かつての英雄――五条真昼。
真昼と雪音。
二人の刃が交わる時。
雪音は知ることになる。
自分が憎んでいた相手の本当の姿を。
これは。
誰かを超えるためだけに生きた少年が。
初めて「自分の幸せ」を探す物語。
――白夜叉の物語が、今始まる。