あらすじ

「生贄を捧げねばならぬ」  厳かな声で、村長は双子の姉妹にそう告げた。 「いいか、三日後だ。三日後の満月の夜、どちらかが身を捧げよ」 「姉様、私が生贄になります」 「……あなた、怖くないの。生贄になるってことは死ぬってことよ」 「怖いけれど……でも、村のためになるなら。喜んで身を差し出します」 「……私のために生きてはくれないのね」  そうして満月の夜に、儀式は執り行われた。雨はまだ、降らない。

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エブリスタ
エブリスタ2023/06/25
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