あらすじ
二十八歳の桜庭琴美は、子供を救うためにトラックに轢かれ、命を落とす。
目覚めると、そこは真っ白な空間。目の前に現れた閻魔大王は言った。
「三年間、冥界の審判官として働け。そして賭けに勝てば、お前は母親のもとに戻れる。」
琴美は契約を交わし、死者たちの「生平冊」を読み解き始める。
殺人犯の真実、売られた母と娘、認知症の妻を愛した男――。
死んだ者たちの声なき叫びが、琴美の心を揺さぶる。
そして三年後、彼女は「七匹の動物」として現世に戻る。
母親は、七度の生まれ変わりを見抜けるのか。
「琴星」という、たった一つの愛の名前を頼りに。