あらすじ

人は死ぬと、自らの木が白い砂となり、《刻の海》へ還る。 刻の海には、死者の砂から記憶を読み、砂を守る管理人がいる。名前を持たず、外の世界を知らない彼は、ある日、旅の途中で迷い込んだ少女エマと出会う。 故郷へ繋がる自分の木を探すエマとともに旅へ出た管理人は、「リュウカ」という名前を与えられ、人々との出会いを通して少しずつ世界を知っていく。 しかし管理人には、誰にも明かされていない秘密があった。 三十年ごとにすべての記憶を失い、自分が出会った人々さえ忘れてしまうという宿命である。 それでもエマは願う。 「私が死んだら、私の記憶を読んでね。」 忘れることが運命の青年と、忘れられてもなお想いを託す少女。 忘れても、想いは消えない。 これは、人との繋がりで想いが残り続けることを描く、静かな旅の物語。

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小説を読もう2026/06/28
  • 現在の作品刻の砂漠に咲く花