あらすじ
母親から突然「あなたはたぬきと人間のハーフなの」と告げられた芽依。
会ったこともない父親がたぬきだなんて冗談だと思ったものの、自分だけ世界から少しずれている感覚を抱えていた芽依は、その言葉を完全には否定できなかった。
夏休み、芽依は母とともに田舎を訪れる。
そこで待っていたのは、姿を消した祖母、たびたび現れるたぬき、そして母が隠していた秘密だった。
父親を探す旅の中で、芽依は少しずつ気がついていく。
本当に探していたものは何だったのか。
そして、その先にある「生きる」という選択に。
【参考文献】
小沢俊夫『世界の民話』(中央公論新社)
村澤 和多里・村澤 真保呂『異界の歩き方』(医学書院)
【表紙絵】
ノーコピーライトガール様