あらすじ
街でアイテム屋を営む家系に生まれたボクは病弱で、いつも二階の部屋から立ち寄る客を静かに見ていた。
ほとんど寝込んでいるが親が不在時は店番。客が来なく、何かで呼び込み出来ないかと店内を見て歩いていると良いものを見つけた。
売り上げ最下位の商品。それに『物々交換。このアイテム売り上げ悪いので誰か交換しませんか』と面白半分で張り紙をつけた。
その後――母に叱られた。
それもそうだ。それは商品で玩具ではない。
だが、面白い試みだ。と父だけ褒めてくれた。
また数日寝込み、しばらく店に立つ機会がなく布団に潜っていると「おーい、交換されてるぞ。こっちに来い」と父の呼ぶ声に目を覚ます。
重い体を壁に手を添え、支えながら一階に行くと――アイテムより少し価値が高い“スライムの液体”が置いてあった。
「えっ……うええええええ!? 交換されてる」