あらすじ
邪視――その目で見つめたものを不幸にするという、真っ黒な呪われた瞳。
邪視に生まれた13歳のウィナは、集落を襲われて捕まり、北の大陸で奴隷として競売にかけられる。
いろいろなことをあきらめている彼女だったが、唯一、生きることだけはあきらめられなかった。
なかなか買い手がつかなかったウィナを買ったのは、オーグナという盲目の女性。
自分の目の代わりにするために、ウィナを買ったというオーグナは、身の回りの世話は依頼するものの、なぜだかウィナを奴隷扱いしなかった。
オーグナとの距離が近づくにつれ、ウィナは、彼女が抱えている痛みに気付くことになる。
※『青い鳥文庫小説賞』応募作。