あらすじ
2031年6月。
長く続いた世界大戦は終結した。
世界はようやく平和を取り戻した――誰もが、そう信じていた。
しかし、その願いは長くは続かなかった。
世界各地で、正体不明の存在が確認される。
その脅威に、名前はまだなかった。
人類は軍事同盟を解消し、国家という枠組みを超えて一つの統合軍を創設する。
その目的は、勝利ではない。
人類という種を存続させること。
そして、統合軍には一つの特殊な役職が存在した。
――観測者。
戦場のすべてを記録し、真実を残す者。
彼らは命令を下さず、英雄にもならない。
ただ戦場を見つめ、仲間の最期を、生存者の足跡を、そして歴史の一瞬一瞬を記録し続ける。