あらすじ

「あなたは、ただ薬を“混ぜていただけ”でしょう?」 ――姉にそう笑われ、私は父の手で、呪われた辺境へ“一年契約の花嫁”として売られた。おかしいわね。王都中が絶賛したお姉様の薬、その全部を調合していたのは、影武者だった私なのに。 公爵家の双子の妹クロエは、姉ヴィオラの“影”として生きてきた。 「天才錬金術師」と称えられる姉の薬は、すべてクロエが素材の声を聴いて組み上げた本物。だが姉が王宮に召し抱えられた夜、用済みとばかりに呪われた土地・辺境ヴェルンフェルトへ厄介払いされる。そこで出会ったのは、誰も解けぬ呪いに蝕まれた若き辺境伯。歴代の宮廷錬金術師が匙を投げた彼の呪いに、クロエの一服だけが、初めて効いた。一方その頃、本物の調合を失った姉の薬は、次々と“効かなくなって”いた――。

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小説を読もう2026/06/28
  • 現在の作品天才錬金術師の正体は影武者の私でした 〜私を捨てた姉の薬が効かなくなった頃、呪われた辺境伯様は私だけに懐きます〜