あらすじ

その日、海辺の町から波音が消えた。 海は目の前にある。 波も動いている。 それなのに、何も聞こえない。 異変の起きた日の放課後、少年・一理解人は路地裏で黒い壺を見つける。 壺の中から聞こえてきたのは、町から消えたはずの波音だった。 そして、解人は世界を支える法則――“理”が欠けた異界の存在を知ることになる。 本来終わるはずのものが終わらず、失われたはずのものが残り続ける世界。 そして解人は、まだ知らない。 目の前の小さな異変が、やがて世界の在り方そのものを問うことになることを。 世界を正すことがそこに生きる者たちの救いになるとは限らない。 何を残し、何を終わらせるのか。 何が正しく、何が間違っているのか。 正解のない選択を重ねるうち、解人はやがて知ることになる。 世界が欠けた理由と、自分が理に触れられる意味を。 欠けた理の果てで、少年は最終解を選ぶ。

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カクヨム2026/06/27
  • 現在の作品理の果て ― 欠けた世界の最終解