あらすじ
王家専属聖女ルナリアは、建国記念舞踏会の場で王太子エドガルから婚約破棄を告げられる。
「貴様の祈りなど不要だ」
そう言われたルナリアは、王家専用の祝福を正式な書面で解除した。
王冠の聖別、玉座の保全、毒避け、地下封印、そして王位継承者の証である継承印。
それらはすべて、彼女の祈りによって保たれていたものだった。
新たな聖女として選ばれた侯爵令嬢セリーヌは、祝詞を覚えただけの偽聖女。
三日後、残光の猶予が切れた王城で、王太子の額から金色の継承印が消える。
「戻せ」と命じられても、もう遅い。
ルナリアはすでに、王家から追放された身なのだから。
そして大神殿で開かれた公開聖別審問により、王太子と偽聖女の嘘、さらに王家の不正までもが暴かれていく。