あらすじ

人類が初めて有人火星探査を行った翌年、「彼ら」がこの星にやってきた。 彼らは人類の言葉で「会議をしよう」と言ってくる。そして、国連等で様々なリスク等を検討した結果、人類は会議に応じることとなった。ファースト・コンタクトのときがおとずれたのである。しかし、そこで惨劇が起きた。 その後、彼らは人類に危害を加えることなく、「新しい重力理論」や「反重力移動装置の原理」、「小型核融合装置の原理」等を人類に教えてくれた。また、彼らの意見の表明の仕方は大変論理的で蟻、人類にとってとても参考になるものであった。 しかし、問題が一つだけあった。彼らは既に恒星間移動を可能とする技術を身に付けている生物であり、個別の知能は非常に高い。しかし、「協力する、思いやる、優しさ、忖度する、庇う、他人のために何かする、犠牲になる」…というような感覚、感情、思考を一切持たない。ほとんど常に周りにいる仲間に敵意に近い感情を持っており、二人以上が同時に同じ一人にその敵意を持つと、その一人は死んでしまうのである。 従って、どんどん死んでいくが、彼らはすぐに生まれる。単性生殖で、三日で生まれ、約二日で大人になるので、問題はない。なおかつ、死んだ個体は非常に栄養価の高い食事となるのだ。基本的に彼らは彼ら以外を食べないのである。 やがて、彼らは突然この星を去ることとなった。結局、彼らは何のために地球に来たのか、全く分からないままだった。でも、学ぶべき点もあったかもしれない。 そして、相手が理解できないのは異星人も同じだった。地球人はどうしてあんなにも自分を大切にしないのか、彼らには全く理解できなかったのである。ただし、理解の早い彼らはこうも考えた。これは自分たちにとって「進化」の手助けになることなのかもしれないなと。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
小説を読もう
小説を読もう2026/06/27
  • 現在の作品愚か者の会議と食事